モクテルとは? 見た目はカクテル、でもノンアルコールのオトナなドリンク

ナレッジ・豆知識

「モクテル」という飲み物をご存知でしょうか。お酒の入ったカクテルにそっくりな見た目なのに、実はノンアルコールなんです。お酒が飲めない人もバーや酒場の雰囲気を楽しめる新しいドリンクの選択肢として注目されています。

モクテルとは?

モクテル(mocktail)」とは、「モック(Mock)=真似る、模した、模擬」と「カクテル(Cocktail)」を組み合わせた造語で、アルコールを使わないカクテル、いわゆるノンアルコールカクテルのことです。見た目はカクテルそのものなのに、ノンアルコールなのでお酒を飲めない人でも楽しめます。

モクテルという言葉は、1980年代にイギリスで誕生したといわれています。お酒をメインとするバーで、お酒が飲めない人のための代替ドリンクとして提供されていました。近年になって健康志向の高まりやアルコール離れの傾向を背景に、再び注目されるようになってきたというわけです。

「飲めない」「飲まない」人に人気で、専門店も

体質によりもともとお酒を「飲めない」という人は多くいます。さらにライフスタイルの多様化によって、「お酒を飲まない」という選択をする人も増えています。それに伴い、ノンアルコール飲料への注目度も上昇し、モクテルの認知度や人気も高まっています。

見た目はカクテルそのものでかっこよく、写真映えする「映えドリンク」としてSNSで話題になることもあります。モクテルを提供するバーや居酒屋、飲食店もじわじわと増えており、モクテルを専門に扱うバーも登場しています。

一方で、JTBパブリッシングの調査によると「モクテル」を知っていると答えた人は2〜3割に留まり、一般的な認知度には課題がありそうです。(これからもっと知られて盛り上がっていくとも考えられます)

代表的なモクテルのレシピを3つご紹介

定番モクテルの簡単なレシピを3つご紹介します。この他にも多くの種類があるのでぜひお気に入りを見つけてみてください。

シンデレラ

モクテル・シンデレラの写真

3種の果汁をあわせたフルーティーで爽やかな味わいが特徴のモクテル。甘めのジュースをレモンの酸味が引き締め、すっきりしていて食事にも合わせやすい一杯です。ノンアルコールなので朝のドリンクとしてもよいかも?

  • オレンジジュース:20ml
  • レモンジュース:20ml
  • パイナップルジュース:20ml

上記をシェイカーまたはグラスでよく混ぜる。お好みでミントやオレンジスライスを添えても。

シャーリーテンプル

モクテル・シャーリーテンプルの写真

ジンジャーエールのピリッとした炭酸に、グレナデンシロップ(ザクロ)の華やかな赤色と甘さを合わせたモクテル。アメリカの子役女優にちなんで名付けられたといわれています。見た目も可愛らしく、お子さんにも人気。

  • ジンジャーエール:130ml
  • グレナデンシロップ:12ml
  • レモンスライスやチェリー:お好みで

グラスに氷を入れ、ジンジャーエールとグレナデンシロップを注いで軽く混ぜます。仕上げにチェリーやレモンスライスを飾ると華やかになります。

バージンモヒート

バージンモヒートの写真

バージンモヒートは、キューバ発祥のカクテル・モヒートからラム酒を抜いたノンアルコール版ライムの酸味とミントの清涼感が心地よく、リフレッシュしたいときに最適です。食前や暑い季節のドリンクとしてもおすすめ。

  • ソーダ水:適量
  • ライムジュース:20ml
  • ライム:1/2個
  • ミントの葉:5〜6枚(飾り用に別途数枚)
  • 砂糖:少量

グラスにライムジュースとくし切りにしたライム、ミント、砂糖を入れて軽くつぶし、砂糖を溶かしながら香りを引き出します。氷を加えてソーダ水を注ぎ、軽くステアすれば完成です。ライムジュースがなければ、レモンジュースやキウイジュースなどさっぱり系のジュースでアレンジ可能。ソーダ水の代わりに甘みのついているサイダーなどを使う場合、ガムシロップは不要です。

アルコールなしでも非日常を楽しめるドリンク

アルコールが入っていないのにカクテル気分を味わえるモクテル。ジュースというとお子様向けの飲み物に見えてしまいますが、ミックスしてアレンジするだけで大人の雰囲気なドリンクになるんですね。

「飲めない」「飲まない」人にとっては、アルコールなしで非日常感を味わえる新しい選択肢になりそうです。

ここでご紹介した以外にもたくさんのモクテルがあるので、ぜひお気に入りの一杯を見つけて夜を楽しんでください。

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